ととけん初の快挙、小学生の1級合格者現る!
悲願の最年少合格を果たした三浦雅弘くん、小学6年生。
3度目のチャレンジで見事1級合格を果たした三浦雅弘君、小学6年生にお話を伺いました。
―悲願だった最年少での1級合格、本当におめでとうございます!
今回3度目の挑戦でしたが、最初と2度目(4・5年生)ともに79点で不合格だったとのこと、とても残念でしたね。
その際は泣いてお母さんを困らせたと伺いましたが!?
はい。4年生の時も、5年生の時も困らせました(笑)。
小学生で1級に受かるにはもう今年しかなかったので、今回は背水の陣のつもりで挑みました!なので今回は、自分の貯めたおこづかいで受検料を払いました(笑)。
―小学2年生で3級合格、3年生で2級合格、そして1級を3度目と計5回を受検されましたが、魚を見る目は変わりましたか?
受ける前は魚の特徴とか生態に興味がありましたが、受けてからは魚の栄養や郷土料理も気になるようになりました。
―5年前のインタビューでは、郷土料理の問題が難しいと答えていましたね。
ととけんは郷土料理や地域の魚の問題が多いですが、今行ってみたい地域はありますか?
これからが旬の魚と言えば、サンマ。北海道の根室へ、南下する前の脂ののった新鮮なブランドサンマを食べに行ってみたいです。
―今回印象に残った問題を教えてください。
Q1の「地理的表示保護制度」の問題です。
「下関ふく」は模擬問題にあったので覚えていたのと、「十三湖産大和しじみ」も知っていましたが「みやぎサーモン」は知らなかったので「ひみ寒ぶり」とすごく迷いました!
―実は「みやぎサーモン」が制度認定されたのは さかな検定直前の5月26日だったんです!
他にはQ81の「サケの遡上河川の南限問題」です。これは全然わからなかったです。
―今でこそサケの遡上は北国のイメージが強いと思いますが、昔は九州の有明海までサケが遡上してきていたそうです。
―今回特別に勉強されましたか?
副読本の他に、水産庁から出ている「水産白書」からも参考となる資料があることをお父さんと見つけて、ホームページからプリントして勉強しました。
―勉強していて新たな発見はありましたか?
日本の魚は圧倒的に輸出より輸入の方が多いと知り驚きました。
―愛知県はあまりお魚のイメージがありませんが実際住んでいてそう感じますか?
そうですね。スーパーでも愛知県産の魚を売っていることが
少ないような気がします。
―愛知県の魚で知ってほしい魚はありますか?
やはり、名古屋名物「ひつまぶし」で有名なウナギですね。
あと、「メヒカリ」もお勧めです。県内の9割以上がぼくの大好きな竹島水族館のある蒲郡で獲れるので!
―1級合格後、次の目標は何ですか?
魚の料理をがんばりたいと思います!
まだ釣った小魚を捌くぐらいしかできないので
これから料理にも挑戦したいです。
あと、魚には関係ないんですが…
大河ドラマを見て、日本の歴史にも興味があります。
戦国時代が一番好きなので、最近ではお城めぐりにも興味を持っています。
―実はお城と魚って全然関係なくはないんですよ!食文化は領主によって変わりますから。
日本100名城のひとつ、宇和島城のある宇和島の名物は「かまぼこ」なのですが、徳川が伊達家の長男を宇和島に移封した際、仙台のかまぼこ職人を宇和島に連れて行ったからなんです。
各地の郷土料理にはそんなエピソードがたくさんあるんですよ。
へ~!!そうなんですね~。知らなかったです。
これからお城めぐりもまた楽しくなりそうです♪
―以前、カジキが好きと言っていましたが、今でも変わりませんか?
はい!カジキが一番かっこよくて好きです。
あと、検定に出てきたスマに興味があります。
名古屋港水族館でもっと観察してみたくなりました。
―今でも釣りには行かれるんですか?
はい。知多半島や福井県の敦賀へ行っています。
去年の11月には初めてカレイ釣りにも行き、41cmの大物を釣り上げました。それを釣り具店に持って行ったら、「大物認定」してもらえてすごく嬉しかったです。【写真①】
釣った魚をうまく捌けるよう、その年のクリスマスプレゼントには包丁をおねだりしました(笑)!
―子ども達の先輩として何かメッセージはありますか?
ととけんを勉強していると、魚の知識だけではなく、いろいろな知識が得られるのですごくおすすめです!
勉強を始めた2年生の頃には県名や漁港なども自然と覚えられて、4年生で日本地図を習った時にはとても役に立ちました。あと漢字の勉強にもなりました。
―将来の夢の変化はありましたか?
魚の生態とかだけではなくて、郷土料理や栄養素とか、もっと広い範囲の知識が生かせるようなお仕事をしてみたいと思うようになりました。今は漁師もいいな〜と思っています。
あと他には、シラスウナギの資源が減少していると知ったので、ウナギの完全養殖にも興味があります。
―最後にととけんへの要望はありますか?
子どもの受検も増えているということだったので、できればマークシートじゃない方がいいと思いました。2年生で初めて受検した時、マークシートの書き方を覚えるのにとても苦労したので。
あとは、1級で終わるのは寂しいので、その上の級も作ってもらえると目標ができるのでうれしいです!ぜひお願いします(笑)。
―全国1位をめざすのは、どうでしょうか(笑)。
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