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    地域に根ざすスーパーマーケットから23名で団体受検 ―第6回尾鷲会場

    お客さまの豊かな食生活をサポートする、地域になくてはならないお店を標榜する「主婦の店」は昭和33年創業、尾鷲市に本社をおき、隣接する紀北町、熊野市に6店舗を展開する地域密着型スーパー。
    今回「主婦の店」から正社員73名中、総勢23名が挑戦。うち9名が3級を受検、全員合格を果たし、2級は14名が挑戦しうち2名が合格。そのお二人と3級合格の濱野さんにお話を聞くことができました。

    - 今回の受検の動機は?
    前山さん:ポスターを見たんです。
    受検者がこれだけ増えたのは、社長の推奨もあって。
    魚の本場ともいえるここ尾鷲でも‘魚離れ’を実感するときがあるんですね。
    メニュー提案がもっと必要だ、と思っています。

    - 前山さんは水産バイヤーでいらっしゃるからうなずけますが、畜産バイヤーの濱野さんは?
    濱野さん:魚の街、尾鷲ですからね。お客さまに魚のことを聞かれて、いや担当ではありませんので、では通らないでしょう。 それに将来のことも考えて(笑)、この機会にぜひ魚のことも知っておきたかったんです。

    - 中林さんはふだんどんなお仕事を?
    中林さん:販売促進担当ですから、セールや特売、おすすめ商品のチラシなんかの企画や店内のPOP作成など、お客さまへの情報提供ですね。

    - 皆さん、実際受検されていかがでした?
    濱野さん:初級のわりには手応えありすぎでしたが、初めて聞く話ばかりで楽しめました。
    中林さん:公式ガイドブックをみて、地方によってこんなにも違うのか、 と初めて知ることができました。そういう意味では、自分達があたりまえ、と思っている東紀州もそのひとつか、と。
    ですから、尾鷲の養殖ブランド‘おわせマハタ’(2級Q47)を全国の受検者の皆さんに知ってもらうのは嬉しいですね。
    濱野さん:僕にはどれがマハタか、全然区別がつかなかった(笑)。

    - 前山さんは?
    前山さん:ふるさと納税の返礼品を問われて、第1問目から面食らってしまいました(笑)。まさか、と思いましたよ。
    この春、和歌山の勝浦で400キロを超えるクロマグロが揚がった(2級Q50)のはここらへんでも話題になっていたんで、ここらで落ち着きをとりもどしていましたけど(笑)。
    中林さん:私も、Q95には意表をつかれました(笑)。魚介の肝臓から抽出したコレステロールが液晶パネルに?って。
    前山さん:あとはQ91の居酒屋の品書きですかね。
    あきらかにここらあたりとは違う食文化の地方ということだけはわかりましたけど(笑)。

    - 皆さん臨場感溢れる受検実況、ありがとうございます(笑)。ご同業の方も含め、これから挑戦してみようかな、という方にメッセージがありましたら、お願いします。
    濱野さん:ふだん切り身でしか見ることのない魚の色形やいろんな食べ方を知ると、生活が豊かになるような気がします。
    前山さん:ここ東紀州でも、サーモンなど売れ筋魚種が偏りつつあるんです。ととけんはとにかく多方面の知識が得られますね。いろんな魚種を知り、地域ごとに異なる食文化を仕入れると、魚も料理も旅も楽しめます。
    中林さん:地方独特の食べ方をたくさん知ることができました。自分で試してみたくなりました(笑)。
    知ることの楽しさ、っていうんでしょうか。

    - 最後に尾鷲のイチオシをどうぞ。
    前山さん中林さん:(そろって)ガスエビ!

    - どうやって食べるんですか?
    前山さん:天ぷらでも、甘エビのように刺身でも、絶品です。あとは、マンボウですね。